日本人のためにお尻を出した子どもの話 in スペイン
スペイン旅行中にバルセロナ郊外で体験した、現地の人とのふれあいエピソードをひとつ語ります。
よく晴れた夏の午後、静かな民家の集落を歩いて散策していたときのこと。
突然、後方からカタコトの日本語で「コンニーチワー!コンニーチワー!」と、呼びかけられました。
振り返ってみると、小学校低学年くらいの現地の男の子が、ズボンとパンツを下ろして丸出しにしたお尻をこちらに向けて見せつけてきたんです。
「コンニーチワー!」と連呼して、ニヤニヤ笑いながら。
相手は子どもとはいえ、私はその下品な行為を見て驚いたと同時に、日本人であることをバカにされているんだと不快に感じて、なにもリアクションをせず、その男の子を無視して去りました。
翌日。
ホテルでテレビをつけて現地の番組をいくつか見ていると、その中に日本のアニメをスペイン語に吹き替えたものを放送しているチャンネルがありました。
そのチャンネルで、クレヨンしんちゃんが流れていたんです!
それを見てハッと気付きました。
前日に会ったあの男の子は、日本人をバカにしていたのではない。
日本人にこれをやって見せればウケるだろう、喜んでくれるだろうと思ってお尻を見せてきたのだと!
知らなかったのだから仕方ないけれど、あの男の子を無視してしまったことで、ガッカリさせたり、日本人は冷たいという印象を持たせてしまったかもしれないと思うと、すごく後悔しています。
しかしまさかスペインでクレヨンしんちゃんが浸透しているとは思わなんだ……!
スペイン人にとっての日本のイメージって、アニメに影響されているところもあるのかもしれませんね。
これからスペインに行く人、現地の子どもにお尻を見せるとウケるかもしれませんよ。
(よいこは真に受けないでね!笑)